このような悩みを解決します。
当サイトの記事は、未だに繋がりがある複数の現役PT/OT/STの声をもとに執筆しています。
現場の声が聴きたい方や、リハビリ職の最前線が知りたい方におすすめです。
筆者の人事という仕事柄、「理学療法士に疲れたので辞めたいです。PTは大変…」というような相談を受けることが多いです。
1年目・2年目の新人さんにいわれたときはこちらも相当なショックですし、
- 「なにがそんなにも苦しめているのだろう」
- 「早急に対処しなければならない」
と、腹をくくって対処しています。
今回は「理学療法士に疲れた、辛い、辞めたい」と悩んでいる人に向けて、筆者が人事として提案してきた方法をまとめました。
この記事を最後まで読めば、理学療法士として苦しんでいるあなたの現状を打破する方法がわかるでしょう。
理学療法士に疲れた…辞めたい思うのは「普通」
やる気満々で理学療法士になったはいいものの、現実を知って「疲れた、辞めたい、辛い」と思うのは無理もないです。
なぜなら、リハビリ職(PT/OT/ST)の将来は、やる気がある人にとっては暗いものだから。
どんどん昇給・昇進したい人、努力が報われてほしい人にとっては、現在のPTは失望しかない環境でしょう。
また、人事として採用と転職サポートをしてきた経験から、理学療法士(PT)は体育会だけど挑戦して失敗したくない人が多い気がします。
何が言いたいのかというと、
「理学療法士に疲れたから辞めたいけど、退職・転職して失敗したらどうしよう?周りからどう思われるだろう?今の方が安全では?」
というように、失敗を恐れて周りを意識しすぎているということです。
偏見なので、違っていたらすみません。
知ってほしい事実は、「PTに疲れたから辞めたいと思っている人は大勢いる」ということです。
なんなら、作業療法士(PT)や言語聴覚士(ST)にも「疲れたので辞めたいです」と相談してくる人は結構います。
理学療法士に疲れた・辞めたいと思うことは、何も悪くないですし、普通です。
自分の将来を考えて行動するのは当たり前ですし、しっかり考えているあなたは偉いと思います。
なぜなら、将来性を感じられない仕事、向いていない仕事をダラダラ続けて時間を浪費するのはもったいないから。
1年目だろうが、2年目だろうが、10年目だろうが、変わりたいと思ったら行動すればいいんです。
PTを安心して辞められる根拠をまとめています。
理学療法士に疲れた…辞めたいと思う5つの理由
人事の仕事をしていると、「理学療法士にはもう疲れました。辞めさせてください。」と、突然言われることが多々あります。
話を聞いてみると、PTが疲れを実感する要因は以下の5つだとわかったので、まとめました。
理学療法士が疲れを実感する5つの要因
- 理学療法に関係のない業務が多すぎる
- 患者さんとの関わりが面倒
- 職場の人間関係が複雑
- 理学療法士としてやりがいを感じられない
- 給料が安すぎてやる気が出ない
1.理学療法(リハビリ)に関係のない業務が多すぎる
- カルテ記入
- カンファレンスへの参加
- 任意の皮をかぶった強制参加の勉強会
- 退院時指導書の作成
- サービス残業でやる学会発表用データまとめ
- 新人理学療法士への指導
- 病院の委員会参加
- 終わりのない実習生への指導
上記のような、リハビリと関係のない業務が多すぎることが、理学療法士を疲れさせられる大きな要因だと思われます。
その証拠に、「リハビリが疲れるからPTを辞めたい」という声は聞いたことがありません。
リハビリ以外の業務が増えており、そのせいでサービス残業を強いられているから心身が疲れて辛い思いをしています。
実際に、記録されているリハビリテーション部の残業時間は、月10時間に満たない人がほとんどです。
リハビリ職は日本特有の「効率無視で、最後まで残っている奴が頑張っている」という、無意味な風土が色濃く残っているため、サービス残業が当たり前という風潮になっています。
国が働き方改革を推進しているのに、正反対のことをしている職種です…
詳細は、【閲覧注意】理学療法士と作業療法士はやめとけと言われる本当の理由を暴露でまとめています。
2.患者さんとの関わりが面倒
理学療法士に疲れた…辞めたいと思う理由の2つ目は、患者さんとの関わりが面倒だからです。
リハビリは、信頼を築くためにコミュニケーションをとる必要がありますよね。
そのコミュニケーションが、辛い人もいるのです。
仲良くなりすぎて、礼儀を欠いたらダメ。
仲が険悪になり、良質なリハビリを提供できなくてもアウトです。
絶妙な距離感を保つことに疲れるPTは結構います。
3.職場の人間関係が複雑
理学療法士に疲れた…辞めたいと思う理由の3つ目は、人間関係が複雑だからです。
職場の人間関係と書きましたが、上司の場合がほとんどですね。
個人的に、リハビリテーション部のお偉いさん方は、自分の価値観しか認められない知能の低いお猿さんだと思ってます。
こちらが論理的に話をしても、彼らが気に食わなかったら怒鳴り散らして黙らせようとしてくるのです。
言い返せないから怒鳴るなんて、泣き叫ぶ赤ちゃんと同じですよね。
「自分の時代はこうだった。昔はこうだった。だから新しいことは認めない」
これしかいわないので、とっととクビにしたいです。
他者の考えを受け入れられない人が上司になった場合(多くは50代後半ですね)、無駄にストレスがたまるのも無理ないでしょう。
繰り返しますが、リハビリ自体は苦痛だといわれたことはありませんよ。
PTの仕事が辛いと思われる理由は、【病院人事が解説】理学療法士の仕事は辛い・大変といわれる理由でもまとめています。
4.理学療法士としてやりがいを感じられない
理学療法士に疲れた…辞めたいと思う理由の4つ目は、PTとしてやりがいを感じられないからです。
- 「自分はなんで理学療法士になったんだろう」
- 「なんで毎日年寄りのリハビリをしなきゃなんだろう。なんの生産性もないのに」
- 「こんなに働いているけど、スキルアップした実感がない」
このような悩みを持つPTも多いです。
やる気のあった若手に限ってこのような相談をもちかけてくるので、日本の将来が暗いと嫌でも実感させられます。
給料は国の財源の関係があるのであげられませんし、職場の空気も簡単には変えられません。
個人でどうにかしてという状態です。
そこにクソお猿さん上司が加わるので、やりがいが感じられないのも無理ないでしょう。
5.給料が安すぎてやる気が出ない
理学療法士に疲れた…辞めたいと思う理由の5つ目は、給料が安すぎてやる気が出ないからです。
大体は、「あれ、思ったより給料が安い→なんで努力が報われないんだ?→やる気が出なくなる」という流れですね。
特に若手は、給料が安すぎて働く気が出ない人が多い印象を受けます。
しかも、昇給・昇進はほとんどなし。
そのくせ、業務量は増えていくし、休日は自腹で学会に参加させられるし、サービス残業は毎日。
理学療法士のやる気が失われていくのは当然でしょう。
PTの給料が上がらない理由詳は、理学療法士と作業療法士の給料が安い5つの理由【給料を上げる方法も紹介】でまとめています。
給料を上げたい方は必読です。
理学療法士の仕事に疲れた…辞めたいと思ったときに有効な対処法3選
この章では、理学療法士に疲れた・辞めたいと思ったときの対処法を3つご紹介します。
実際の業務で行っている対処法なので、3つを試せば悩みを解決できるはずです。
PTが疲れた・辞めたいと思ったときの対処法3選
- 時短勤務に契約変更する
- 異動を申請する
- 転職する
1.時短勤務に契約変更する
理学療法士が仕事に疲れて辞めたい時の対処法1つ目は、時短勤務に切り替えることです。
なぜなら、フルタイム(9時~17時30分など)ではなく9時~15時までといった短時間の勤務形態に変更することで、気持ちがリフレッシュできるから。
気持ちの切り替えができなくて思い詰めているケースも見られるので、まずは自分に時間を作ってあげることがおすすめです。
契約書は持っていると思いますが、人事部に問い合わせて確認してもOKです。
契約形態が確認出来たら、法人の規定をチェックして、希望の時短勤務へ変更届を出します。
この際、人事部から申請理由や状況の聞き取りがあるかもしれませんが、嘘はつかないようにしてください。
素直に、「理学療法士に疲れた。辞めたいと思っている」と伝えましょう。
そうすることで、スムーズに話が進むからです。
2.異動を申請する
理学療法士が仕事に疲れて辞めたい時の対処法2つ目は、異動申請することです。
なぜなら、今の環境が悪いだけで、他の職場に異動するだけで解決するケースもあるから。
PTはやめたくないけど、職場は変えたいという人は、異動がおすすめです。
- 介護老人保健施設
- 訪問リハビリ
- 訪問看護
- 回復期病棟の勤務
- デイケア担当
などなど、理学療法士が活躍できる場は想像以上にあります。
実際に、部署の異動をしただけで、心労が消えて穏やかになる人はたくさんいました。
あなたは何も悪くないので、正直に理学療法士が辛いから異動させてほしいと相談してください。
人事は緊急案件として、すぐに対応してくれるはずです。
人事が何もしてくれないor行動が遅い場合は、法人そのものが腐っているかもしれないので、転職したほうがいいかもしれませんね…
3.転職する
理学療法士が仕事に疲れて辞めたい時の対処法3つ目は、転職することです。
職場の人間関係や嫌な記憶を丸ごと消せるだけでなく、最も即効性がある方法といえます。
PTは一般職ほど準備が大変ではないのでご安心ください。
理学療法士が転職に強い理由
- 転職に失敗してもすぐに戻れるから
- 多職種の経験者はどこでも重宝されるから
- 資格者優遇を受けられるから
この通り、理学療法士は医療系専門職なので、転職にかなり強いです。
しかも、PT(リハビリ職)の需要は年々高まっているので、転職に失敗しても出戻りしやすいというメリットがあります。
- PTを続ける(職場のみ変える)
- PTを辞めて一般職になる
上記の2パターンがあると思いますが、どちらのケースでも一般企業への転職を視野に入れることをおすすめします。
理学療法士が一般企業に転職するのはアリ!転職前に知っておきたい注意点で詳しく解説していますが、一般企業を経験したPTは優秀なので、好条件を提示されることが多いですよ。
仮に、PTの業務が辛くて一般職に転職したとしますね。
一般職になって、「やっぱりPTは向いてなかった!」と思ったならそれでOK。
問題なのは、一般職になったはいいものの「一般職は無理!PTが向いてた…」となったケースです。
出戻りの場合は転職失敗と思うでしょうが、「一般職も経験した理学療法士」として希少価値がついているので、転職失敗どころか成功といえます。
また、PTしか経験していないということは、PT適性が本当にあるのかも不明ということですよね。
適性がないのに続けるのは地獄でしょう。
人生100年時代の職種は、適性があるものにすべきだと思います。
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まとめ:理学療法士に疲れたら無理して頑張らないこと
今回は「作業療法士に疲れた・辞めたい」と思っている人に知ってほしいおすすめの対処法というテーマでまとめました。
人事の私からいえることは、行動するなら早ければ早いほどいいということです。
異動申請するにしろ、雇用形態を変更するにしろ、転職するにしろ早めの行動があなたの未来をよりよくします。
たくさん悩むと思いますが、たくさん悩んでください。
いつか、あのとき悩みまくってよかったと思える日がくるはずです。
最後に、記事の内容をまとめておきますね。
理学療法士に疲れた・辞めたいと思ったときの対処法は以下の3つです。
実際の業務で行っている対処法なので、3つを試せば悩みを解決できるでしょう。
PTが疲れた・辞めたいと思ったときの対処法3選
- 時短勤務に契約変更する
- 異動を申請する
- 転職する
PTが疲れを実感する要因は以下の5つでした。
理学療法士が疲れを実感する5つの要因
- 理学療法に関係のない業務が多すぎる
- 患者さんとの関わりが面倒
- 職場の人間関係が複雑
- 理学療法士としてやりがいを感じられない
- 給料が安すぎてやる気が出ない
PTが転職するなら一般職がおすすめな理由は、以下の3つです。
理学療法士が転職に強い理由
- 転職に失敗してもすぐに戻れるから
- 多職種の経験者はどこでも重宝されるから
- 資格者優遇を受けられるから
- PTを続ける(職場のみ変える)
- PTを辞めて一般職になる
一般職を経験しているPTは希少であり、市場価値が高いので、どちらのケースでも一般職への転職を視野に入れることをおすすめします。
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理学療法士は大変な仕事です。
自分と向き合って、続けるべきか真剣に考えたいですね。
今回は以上です。